どうも皆さん初めまして!十四秋と申します!!現在国産カブト及び海外の様々なクワカブを飼育しています!
今回のテーマはカブトムシの幼虫がなぜ上に出てきるのか?その原因と対策についてお伝えしたいと思います。
なぜ上に出てくるのか?
カブトムシの幼虫を初めて飼育する方には、なぜマットの上に幼虫が上がってきているのか原因なんて全く分からないですよね。
僕も飼育を始めた当初は全く原因がわからず、とりあえず土の中に再度埋め戻したりして様子を伺いましたが何度試しても、絶対に上に上がってきてしまいます。
上に上がってくる原因としては、
- マットの再発酵
- 酸欠
- 蛹室を作れない環境
- もう食べるエサがない
- 病気にかかっている
などの原因が挙げられます。
その中で、カブトムシの幼虫の飼育方法によっても原因が分かれてきます。
・多頭飼育【複数の個体を一つの容器にまとめて一括で管理、飼育する方法】
・単独飼育【一頭一頭を別々の容器に分けて管理、飼育する方法】
多頭飼育の場合
国産カブトの場合、ほとんどの方が多頭飼育をされていると思います。
多頭飼育の場合、
原因【1】マットの再発酵
【マットの再発酵が起きると、ほぼすべての幼虫が上に上がっている。】
原因の見分け方
・ケースを空けた際、独特なにおいが漂っている。
・土を触ってみた際に土が熱を持っている
【解決策】
・一度幼虫をすべて取り出し、廃マットやガス抜きが終わったマットに一時移動させ、発酵したマットを取り出し日陰でガス抜きをする。(発酵臭が消え、山の土のにおいになれば完了)
ワンポイントアドバイス☆彡
・ガス抜きが面倒と思う場合は、すでにガス抜き済みのマットがあるのでそれを使用すれば、問題ありません。ただ購入して時間がたったものに関しては匂いを確認して発酵臭がする場合はガス抜きが必要です。
・再発酵してしまう原因としては、マットの水分が多かったり気温が高い場所などに置いていると、再発酵してしまう可能性が高まります。目安として28度以下をキープできるよう風通しの良い場所で飼育することをお勧めします。
原因【2】酸欠
【酸欠の場合でも、ほぼすべての幼虫が上に上がっている。】
原因の見分け方
・上がってきた幼虫が四隅に密集している。
・元気がなく、触った際に弾力がない状態になっている。
【解決策】
・ケースに穴が開いていなければ多めに穴をあけ、穴にコバエ侵入防止用のシールや間に新聞紙を挟むなどをしてコバエの侵入を防ぎつつ、通気性を確保する。
・土が満タンにはいった状態の場合は少しマットの量を減らし、蓋との間に5㎝ほどの隙間をあける。
ワンポイントアドバイス☆彡
・元気のない状態の幼虫にはなるべく触らず、ケースを空けた状態で少しの間様子を見ましょう!酸欠の状態から解放された幼虫は元気を取り戻し自分でまた土の中に潜っていきます。(ケースを空けた状態の際はコバエが侵入しないよう上に新聞紙をかぶせるなどをして対策をしましょう。)
原因【3】蛹室が作れない環境
【蛹室が作れない状況の場合には、個別飼育とは原因が異る場合がある。】
原因の見分け方
・蛹室を作る場所が狭く作ることができない。
・ほんの数匹だけ上に上がってきている。
容器の底等を確認して、蛹室が確認できた場合はこの原因の可能性が極めて高いです。
【解決策】
・幼虫の状態を見て、黄色くなり体に張りがなくシワができていてまっすぐな状態、そして全く動かない場合、人口蛹室を作成して移してあげましょう。
・そうでない場合は、別の容器にマットと幼虫の糞を混ぜ合わせ入れてあげましょう。
ワンポイントアドバイス☆彡
・国産カブトは縦向きに蛹室を作るので、人口蛹室を作る際は縦向きに作ってあげましょう。
・別の容器に移し替える際は、ほんの少し水分量を多めにして、隙間が空かないように土を入れてあげましょう。
原因【4】エサ不足
【もう食べられる餌がない場合もほぼすべての幼虫が上に上がっている】
原因の見分け方
・マットを見てみると、マットのほとんどが粒の塊(糞)で埋め尽くされている。
【解決策】
・すぐに土を新しいのに変えてあげましょう。
・餌の交換時期を逃さないようにしてあげましょう。
ワンポイントアドバイス☆彡
・すべて新しいのに変えるのではなく、古い土とフンも少量混ぜ合わせてあげましょう。急な環境変化にストレスを感じてしまう危険性があります。
・餌の交換時期を逃し、餌切れを起こすと幼虫同士で共食いをしてしまったり、拒食症を起こして死んでしまう可能性が高くなります。せっかく飼育をするなら立派な成虫になってもらいたいと思いますので餌交換はしっかり行いましょう!!
原因【5】病気になる
【病気にかかっている場合はタイミングによって異なる場合がある。】
原因の見分け方
・酸欠時同様、元気がなく触ると弾力がない。
・見つけるタイミングが遅れるとほかの幼虫にも病気がうつる可能性がある。
【解決策】
・見た感じでは、病気かわかりませんがケースを空けた状態で放置しても、元気を取り戻さない場合は病気の可能性が高いためすぐ別の容器に移してあげましょう。(ほかの幼虫にうつる可能性があります)
・この病気に関しては、治す方法はありませんので悲しいですがそのまま運命として受け入れてあげるか、繁殖を防ぐため土を頻繁に交換してあげるか方法はありません。
以上で多頭飼育の場合での見分け方と解決策でした。
次からは個別飼育での解決策ですが、多頭飼育の場合とほとんど変わりはありませんが、間違った解決策を行っても解決できません。なので多頭飼育の際と個別飼育の違いう部分だけを厳選してお伝えします。
単独飼育の場合
国産カブトムシで個別飼育をしている方は、少ないと思われますが国産カブト以外にもその他多くのクワカブにも起こりうる問題です。
ですので個別飼育の状態での対応策や原因の見分け方などを知っておいて損はありません。
原因【1】マットの再発酵※多頭飼育と同様
原因【2】酸欠※多頭飼育と同様(一部除く)
多頭飼育などの大きなケースでは土の量を減らし、5㎝ほどの隙間を空けてくださいと言いましたが、単独飼育の場合は蓋との隙間は2㎝ほどで十分です。
原因【3】蛹室が作れない環境(単独飼育)
原因の見分け方
・マットが乾燥しすぎている。
・容器の深さ大きさが足りない。(羽化不全につながってしまいます)
【解決策】
・マットに霧吹きなどで加水してあげましょう。
・大きさが足りないかもと思った場合は、別のケースに移してあげましょう。(その際新しいマットには変えず、古いマットに別のマットを加えしっかり加水し中に隙間が空かないようにしっかり詰めてあげましょう。
ワンポイントアドバイス☆彡
・多頭飼育の場合でも解説した通り、前蛹の場合は人口蛹室を作成してあげましょう。
・古いマットに糞などが全くない場合は、他の幼虫がした糞などを混ぜてあげると尚いいです。
原因【4】エサ不足※多頭飼育と同様
原因【5】病気になる※多頭飼育と同様
以上で、今回のテーマについての解説を終わりたいと思います!
当サイトでは外国のクワカブ飼育やその他趣味についてや、役立つ情報や個人的に良かったものなどを日々更新してまいりますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
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